土曜のタロちゃん☆猫泌尿器疾患

お正月休みが明けてから、来院した患者さんが驚く位ゆったりの診察が続いてたのに、今日になっていきなり普段のペースに戻った感じです。朝からカルテがずらっと並んで、順番にあたふた診察室をかけまわって診療してると、「タロちゃんがまたおしっこ出てなくて元気がないそうです」007.gifと悪魔のささやきが・・・

えっ・・・また?そして今のタイミング?

タロちゃんとは、半年ほど前から通院するようになったオス猫ちゃん。尿結石による酷い尿路閉塞を起こしていて腎不全になり、運び込まれた子です。数日生死をさまよい、ようやっと元気になって退院したあとも、食事療法が思うように進まず、度々閉塞を起こしては来院しています。そのたびに食事療法の必然性を飼い主さんに説くのですが喉元過ぎればどこへやら・・・結局は結石のできやすい市販フードに戻ってしまいます。今回もまた砂がつまって尿が出ず、苦しんでいるとのこと。

しかも、タロちゃんの来院するのはたいがいとても込み合う土曜の午前中。尿路閉塞は一刻を争う病気のため、他の患者さんをお待たせして処置をすることになってしまいます。

そのため、タロちゃんが来院すると、まず膀胱の硬さと大きさのチェックをし、緊急性があるかどうかをみなければなりません。
本日のタロちゃんの緊急グレードは高い順からABCDあるとすればグレードA!!
膀胱はカチカチに硬く、しかも大量にたまっている状態です。おちんちんの先端から細い管を入れて洗い流そうとしますが、居座った砂と炎症物質が固まりびくとも動きません。そんな時は緊急的にお腹に直接針を刺し、おしっこを抜いていったん膀胱の圧を下げて、再度カテーテル処置を試みます。

結果、今回のタロちゃん、とても大変でした042.gifなんとか無事通りましたが・・・

さすがに今日ばかりは、お迎えに来たおとうさんに、切々と訴えましたよ。

●食事療法を厳密にしなければ、また同じことが短期間の間に必ずおこること。
●詰まってしまってからの処置では、タロちゃんの負担も大きく、下手すれば命に関わること。
●結果、フード代より治療費の方が高くついてしまうこと。
●再発を防ぎ、タロちゃんの健康のためにもっとも良い治療は食事療法であるということ。


おとうさんもやっと納得してくれたようでしたが、結果が出だすのはもう少し先から・・・タロちゃんとおとうさん、食事療法頑張ってくれるといいですね。

長くなりましたが、下部尿路疾患には本当に食事療法が大切です。病気やフードの説明に関してはこちらのページで詳しく紹介されています。

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タロちゃんに処方したフードはこちら。ロイヤルカナン pHコントロール0(ゼロ)
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by yukuhashi-a-c-c | 2010-01-09 22:40 | 診療日誌


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