フレンチブルドッグの憂鬱

いまや押しも押されぬ人気犬種になったフレンチブルドッグ。愛嬌たっぷりの顔と陽気な性格のおかげでしょうね。

しかし、この犬種はワンコ初心者の飼い主さんにはちと難しいところもあります。基本的には温厚な子が多いのですが、何かのきっかけでスイッチが入るとガブリと咬みに来たりすることも。031.gif病院で診察してても、許容範囲を超えると攻撃してくることがあるので、いつでも逃げれる緊張感を持って注射してます006.gif

そして、皮膚が弱い・・・、熱中症になりやすい、麻酔がしにくい・・・実は獣医師泣かせのワンコです007.gif

さらにもう一つ、やっかいな遺伝病が・・・

脊椎(背骨)の奇形です。 レントゲン撮ると、全く正常な子って、もしかしたら今までみたことないかも。
ほぼ100%多かれ少なかれの奇形を抱えているのです。軽症な子は見た目全くわかりませんが、重症な子は慢性的な便秘や後足がフラフラする神経麻痺の症状が出てきます。

先日、初めて来院されたフレブルの花ちゃん。(男の子よ053.gif
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小さい頃から大人しく、後ろ足が弱い子だったとのことでした。受診した理由は、かなり長期続いている吐き気と痰の絡んだセキでした。レントゲンを撮影してみると、かなり重度の脊椎奇形が発覚・・・。

後ろ足のふらつきは神経麻痺によるもの、頚部にひどい病変があったため、気管や食道も緩んでいて慢性的な気管支炎や食道炎を起こしているようです。


診察中もあまりに大人しいので、「この子いつもこんなですか?」って聞いたらそうらしく。

レーザーしながら、「痛みが取れたら性格明るくなったりしてね012.gif」なんて話していたら、数回の治療後飼い主さんから、「最近元気がよくなって明るいんですよ~♪」と嬉しい報告が!

フレブル花ちゃんの憂鬱は、ずっと続いていた痛みが原因だったのです。骨の奇形は治ることはありませんが、レーザー治療で痛みの無い生活が続くといいですね。
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by yukuhashi-a-c-c | 2010-03-25 23:57 | 診療日誌


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